1. 子猫の頃のフードのあげかた
ドライフードはいつでも食べられるよう置き餌(朝昼晩補充)
朝晩、缶詰や鶏肉などのウェットフードを。
2. ねこにとってよいフード(RIENの基準)
◎ ウェットフード(手作り、缶詰、肉類)>ドライフード
ウェットフードのほうが水分が摂れるため、尿路結石の予防になる。
ウェットフードには酸化防止剤が入っていない。
同じメーカー・ブランドでドライと缶詰を比べると、
ウェットフードのほうが動物性タンパクが多い傾向にある。
◎ 動物性タンパクが多いほうがよいフード
猫は肉食動物(本来、ネズミや小鳥など高タンパク高脂肪のものを少量食べる生き物)
↓
フードのラベルを見て、「粗たんぱく質」が多いフードを選ぶ。
「原材料」は多い順に記載されているので、最初の5つに肉や魚が多いフードを選ぶ。
◎ 材料欄を見て、具体的にイメージできるものが多いフードを選ぶ。
×動物性油脂(何の油かわからない) ●●副産物(トサカとかクチバシも入っている?)
〇サーモンオイル チキン精肉 ニシン等
◎全年齢対応のフードのほうが、高タンパクのものが多い(多頭飼育ではみんなに同じごはんをあげられる。RIENでは赤ちゃんからお年寄りまで基本的に同じフードを使っている)
3. お引っ越し時に持参するフード(タンパク質が40%以上あります)
缶詰:ソリッドゴールド、アズミラ うちではこれに水分を足してスープ状にします。
ドライ:ソリッドゴールドのインディゴムーン、テイストオブザワイルド等
おなかの弱い子用処方食ロイヤルカナンの消化器サポート
※ おなかを壊した時は、まず消化器サポートに切り替えてみてください。
ほとんどの子がそれで回復します。回復したら、普通のフードを少し混ぜ、その分量を増やして様子を見てください。それでだめなら渡部に連絡ください。
※これらのフードを絶対的にお勧めしているわけではありません。現時点では、これらのフードがよいと思い、ローテーションに組み入れているだけです。皆さんも、ラベルを吟味し、よさそうなフードを探して、ローテ―ションに組み入れてくださいね。
4. フードは数種類のローテーションをお勧めします。
1種類しか食べない子になってしまうと、そのフードの欠品時、リニューアル時に大変苦労します。数種類をローテーションし、何でも食べる子に育てることをお勧め致します。10年以上前ですが、中国製の材料に問題があり(死亡事故)、その材料を使っていたフードメーカーが何社もリコールをして、しばらく市場にフードが出回らなくなったという事件がありました。よいフードなのに廃版になってしまったもの、倍くらいに値上がりして使いにくくなってしまったものもあります。
5. 今後
1歳頃までは置き餌~1日数回、好きなだけ与えて大丈夫です。去勢手術~1歳くらいのタイミングで、置き餌をやめて1日2回の定時給餌にしてください。置き餌の子ほど、ストルバイト結石になりやすい傾向があります(尿pHが食後にあがり空腹時に下がるため)。手間でなければ、ドライフードはふやかして与えるようにして、できるだけ水分を取らせてください。缶詰やちゅーるのようなオヤツも水で薄めて与えることをお勧め致します。
6. 肉や魚はたくさん与えて大丈夫です。
市販フードはネズミや小鳥に比べてタンパク質が少ないです。鶏肉、牛肉、魚介類どを、お裾分けしたりフードにトッピングするのはまったく問題ありません。豚肉以外は生でも大丈夫ですが、心配な方はレンジでチンするなりゆでるなりして加熱してください。
7.フードのことで悩むことがありましたら、いつでもRIEN渡部にご相談ください。私も日々、フードについては悩み、新しいものを探しておりますので、数か月~数年後にはよいと思うフードの基準やローテーションに組み入れるフードが変わっている可能性があります。